SDGsと政府の取り組み

持続可能な開発目標(Sustainable Development Goals: SDGs)は、2015年9月の国連サミットにおいて採択された「持続可能な開発のための2030アジェンダ」(2030アジェンダ)に含まれるもので、持続可能な世界を実現するための17の目標・169のターゲットから構成されています。

我が国の森林においては、蓄積量が年々増加し、森林を広く活用できる状況にあり、山村地域において進行する過疎化への対応や生活の質の向上を求める声の高まりの中で、様々な角度からSDGsに貢献できる可能性があります。

出典:「令和元年度 森林・林業白書 概要」(林野庁)
上記の資料を加工して掲載
https://www.rinya.maff.go.jp/j/kikaku/hakusyo/r1hakusyo_h/summary/index.html

望ましい森林の姿

政府による「森林・林業基本計画」が2016年5月に閣議決定され、森林の機能を発揮する上で望ましい森林の姿を目指して整備・保全を進めるべく、国によって具体的な取り組みがなされています。

出典:「森林・林業・木材産業の現状と課題」(林野庁)
上記の資料を加工して掲載
https://www.rinya.maff.go.jp/j/kikaku/genjo_kadai/

木材生産のコスト構造の課題

従来の林業スキームでは、山元(山林所有者等)への還元が少ないことが課題でした。

丸太価格に占めるコストの割合の例

これからの林業経営は、木材流通における中間コストの抑制を図ることはもとより、間伐材の利活用などといった新たな付加価値を創造し、森林資源の循環利用推進による林業事業者の収益向上施策が重要であると考えております。